デリゲーションする側に求められる能力について

今回言いたいこと

デリゲーションする側は、

  • デリゲーション範囲の明示、合意、周知
  • おせっかいさ
    の能力が必要と考えている

はじめに

なんか本とかあったら読みたいのだけど、少なくとも最近の経験則的にデリゲーションする側にはこれが必要なのではと思ったことがいくつかある。

1つ目は、デリゲーション範囲の明示、合意、周知。
2つ目は、おせっかいさ。
上記2つが、デリゲーションする側に最低限求められるものかなーと個人的に思った。

デリゲーション範囲の明示

デリゲーションポーカーであるようなデリゲーションの段階を示し、どこまでデリゲーションするつもりか、あるいはしているかを示す必要がある。デリゲーションの範囲についてデリゲーションされた側だけでなく、他の人達(チームや利害関係者)にも明示されてないと、後々、デリゲーションされた側がOKと言ったから進めたら実はその権限をもっていなかったとかが発生する。

スクラムだとPOにプロダクトの決定権がデリゲーションされてないとうまくいかないといったことが発生するため、このデリゲーションの範囲の明示と合意が重要。

そういった問題を発生させないために、デリゲーションする側は、デリゲーション範囲の明示、合意、周知といったことができないといけない。もちろん、デリゲーションされる側がそういった知識を持っていて促すことができたり、周りの人が気づいてできれば問題は発生しないが、基本的にこの能力はデリゲーションする側が備えておかないと行けない能力と知識だと考えている。

おせっかいさ

おせっかいさがなく、聞かれたら答えますよースタンスだと、デリゲーションされた側に十分な能力がない場合に破綻する(あってもだいたい聞かれたら答えますよぐらいのコミュニケーションだとうまくはいかない気がしている)。だいたい、デリゲーションした側もそれはないだろってパターンを持っているため、積極的にデリゲーションした側が聞かないと、デリゲーションした側がそれはないだろってパターンに行ったりする。

それだと真の意味でデリゲーションしてなくないかとか、報告、連絡、相談はデリゲーションされた側がやれよって思っているとうまく行かない。コミュニケーションをデリゲーションをした側が取ることが重要だと感じている。

コミュニケーションをデリゲーションした側から取れない場合には、デリゲーションされた側がミスっていてもすぐに気付けず、気づいたときには、色々なところにしわ寄せが行った状態になる。この責任が誰にあるかと言ったら当然(任せた分野において十分な能力がない人に)デリゲーションした側にある。 ここでデリゲーションしたのだから責任もデリゲーションされた側にあると思ってしまう場合には、デリゲーションする立場をやめたほうが良い。任せた分野において十分な能力がない人にデリゲーションした場合には、責任は基本的に移動しない(相手が望んで行った場合には、多少の責任自体は移動すると思うが、デリゲーションする側が選任したなら責任は全く移動しない。どちらにしてもデリゲーションした側は責任を取る必要がある)。

終わりに

実プロジェクトで、自分が観察した感じだと、上記の部分が満たせておらず失敗したように見えたので(もちろん他の要因も絡んでいるが少なくともデリゲーションする側には上記に書いたことがないとうまく行かなそうだとなったので)書いた。

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